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PS4『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~』日本語版インプレッション―開発者が明かした本当の“怖さ”

1959年に発生した不可解な変死事件「ディアトロフ峠事件」。同事件に着想を得た『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~(Kholat)』のPS4日本語版が、東京ゲームショウ2016にて出展されていました。開発者に話を訊くとともに、本作の序盤を体験したプレイレポをお送りします。

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PS4『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~』日本語版インプレッション―開発者が明かした本当の“怖さ”
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9名の若者が山奥で変死するという1959年に実際に起こった「ディアトロフ峠事件」。今も迷宮入りしている同事件に着想を得たゲームタイトル『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~(Kholat)』のPS4日本語版が、東京ゲームショウ 2016のIMGN.PROブースにてプレイアブルで出展されていました。開発者に話を訊くとともに、本作の序盤を体験したプレイレポをお送りします。



「ディアトロフ峠事件」とは、1959年に当時のソ連領、ホラート山の峠斜面にて若者9名の命が一夜にして奪われた大量変死事件。明らかにただの自然現象でも人間の仕業でもない、複数の異様な死因や遺留品から発見された放射能など、謎が謎を呼ぶ事件の詳細は未だに分かっていません。また、事件の現場はその後、9名のリーダーの名前を冠して“ディアトロフ峠”と名付けられ、今に知られる事件の名称となりました。

その不可思議で謎めいた事件は度々映画・小説などのモチーフにもされています。一人称視点のホラーアドベンチャーゲームである本作『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~』も、同事件を基にした作品です。



山麓の無人駅より始まる、幻想的で恐ろしい追体験の物語

ゲームは事件の概要についてのムービーが流れた後、ホラート山の麓にある駅からスタートします。後のインタビューでも触れていますが、実はこの駅、9人が事件の前に訪れたであろう実在のものをそのまま再現しているとのこと。この時点ではプレイヤーは、道の示すまま人一人いない駅周辺の道をひたすらに進んでいくこととなります。





何処か幻想的な雰囲気の中、駅を抜け、山道を通り洞窟の中へ。洞窟は短いですが、この洞窟より出るとすぐにゲームに転機が。プレイヤーに起こった異変、そして象徴的なモノローグとともに、ゲームは一気にその現実をシフトさせ、事件の起こったディアトロフ峠へとプレイヤーを誘います。ちなみに本作のモノローグ は大物俳優のショーン・ビーンによるもの。『ホラート ~ディアトロフ峠の惨劇~』日本語版でも音声は英語なので、彼の味わい深い声を堪能できます。





恐ろしいのは山に潜む“何か”だけではない、雪山での孤独の恐怖

夢か現か分からぬままに雪山を彷徨い、無人のキャンプを発見した後にゲームは“ACT2”と なり、本来のゲーム性が明らかにされます。プレイヤーはキャンプに残されていたコンパスと地図を片手に、おそらくは何かの手がかりが存在しているだろう座標へと向かうことになりますが、本作では一般的なゲームと異なり、自身の現在位置をゲーム的に知ることは不可能となっています。例えコンパスと地図があろ うとも、プレイヤーは容易に道を違え、迷子になってしまうことでしょう。







本作は決してサバイバルゲームではないので、雪山の過酷な環境そのものがプレイヤーを死へと追いやることはありません。しかしながら、プレイヤーに待ち受ける孤独感、自分の位置も分からず先の見えないジレンマは、山に潜む“何か”とは別種の恐怖をプレイヤーに与えてくれます。


試遊機のコントローラは特別仕様でした

それでも、何かの道しるべを求めて山道を進んでいくと、辺りの雰囲気が一変。周りには山の麓より怪異の痕跡として度々目にした色である“オレンジ色”の霧が立ち込め、逃げ惑う、かつての9名と思しきビジョンが現れました。何が起こったのか分からず立ち尽くしていると、唐突に画面が切り替わりゲームオーバー。どうやら、対応を間違え新たな犠牲者となってしまったようです。コンティニューはゲーム各所に用意されたセーブポイントからで、今回の場合はACT2の始めからとなります。



9名の命を奪った、山に潜み、訪れた者を待ち受ける“何か”とは?若者達の軌跡の追体験の果てにあるものは?幾つもの謎を残したままですが、プレイ時間の都合上、ここでプレイは終了となりました。

次ページ: ポーランドの熱き開発者たちにインタビュー!

《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

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