ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ・コンサルティングファームのゲームエイジ総研は、オンラインで仲の良い人たちが現実で交流する「オフ会」に関する調査結果を発表しました。
2019年8月、計438サンプル(対象は「オフ会」に参加した経験のあるゲーマーである全国の10代~50代男女)に実施したインターネット調査の結果によれば、ゲーマーの「ゲーム関連オフ会」の参加率は28.3%。次いで「アイドル・アーティスト」「アニメ」関連のオフ会がそれぞれ24.9%、21.7%と多く、ゲーマーはゲームだけでなく多様なオフ会に参加していることが明らかになりました。ちなみにその下には「スポーツ」「グルメ」関連のオフ会が並んでおり、ゲーマーがゲーム以外にも様々な趣味やコンテンツへの関心を抱いていることが窺えます。
一方で、ゲームエイジ総研の独自指標「GUESS」によればコアなヘビーゲーマーであればあるほどゲーム関連オフ会への参加率が高いことが確認されており、ヘビーゲーマーのオフ会参加率は50.3%と、半数以上が「オフ会」に参加していることが明らかに。また、性年代別で参加率を見た場合には30代男性の参加率が最も高いことが判明しているほか、男女別の場合は男性の参加率のほうがやや高い傾向にあることが明らかになっています。
そんな「ゲーム関連オフ会」ですが、調査コメントにて具体的な内容を聞いてみたところ、「5人程度で、ゲームの対戦をしたり食事をしたり。仕事場とは違うメンツでの会で、話なども盛り上がって楽しかった。」(男性/35歳)、「ネットの知人と集まってゲーム大会をした」(女性/25歳)「4人で旅行に行って、好きなゲームの話をする」(女性/41歳)、「15人前後が集まる飲み会でした。学生や社会人が集まるのでいろんな学歴や職歴の方のお話を聞く良い機会になりました。」(女性/30歳)などの回答が得られたとのこと。
ちなみに、スポーツオフ会では一緒にスポーツをしたり、アニメオフ会では一緒にアニメを観たりと、ゲーム関連以外のオフ会では目的に沿った内容が多かったのに対し、ゲーム関連オフ会のみ「ゲーム」の名のもとに集まり「ゲームをしない」という他のオフ会とは異なった傾向が見られたということで、ゲーム関連オフ会が他のオフ会と比べやや独特の雰囲気を持つことが窺えます(得られたコメントによれば、「単にゲームをプレイする仲間を増やしたり、ゲームの情報共有をするという目的だけでなく、好きなゲームが同じということを安心感として、ゲーム以外のリアルな日常を一緒に楽しめる友人関係を築くことを求めている」ことが考察出来るとのこと)。
昨今はSNSの普及もあり、一時期より遥かに手軽になったゲーマーによる「オフ会」ですが、ジャンル別の参加率や内容・目的など、一般的な想像とは若干異なる実情も見られる様子。近頃は企業が主催する「オフ会イベント」等が散見されることもあり、「実際に出会う」という行為には普段想像し得ない様々な可能性がある……のかもしれません。
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